『岡潔 多変数関数論の建設』 大沢健夫著 現代数学社より

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岡 「わが師わが友」

フランス留学時代の師、ジュリア先生からは数学にリズムというもの、「しらべ」というものがあることを教わった。

フランス数学界から賞をもらった先生の懸賞論文は全体の調和を実よく考え、

長くすべきところは長く、短くすべきところは短くしてあって、さながら彫刻のように重量感が出ている。

ラテン文化の一面だと感心させられたことだった。

またその著書「一価函数論」(Lecons sur les fouctions uniformes)

の特徴はピリオド、コンマ、コロン、セミコロンなどの思い切った使い方にあり、

時間的な感覚を十分出そうとつとめている。