ラッセルの逆理

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脳の持つ自己言及性は、

ある種の変な矛盾を、論理的に生じる。

その典型は「自己参入の矛盾」である。

これは、話に自分のことが加わると、

おかしくなるというものである。

例えば、集合論にはラッセルの逆理というのがある。

これは、「自分自身を要素として含まない集合の集合」というものである。

この集合に、この集合自身は含まれるか。

もし含めるとすると、含めたとたんに、

定義と矛盾してしまう。もし含めなければ、

この集合は自分自身を要素として含んでいないから、この集合に含まれなければならない。

これではどうにも解決法がない。

出典 『唯脳論』養老孟司 著 青土社より