教師はどんな職業か?

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私は公立学校を24年間ほど勤めた経験がある。学校も5校転勤異動した。祖父も教員だったし、今は無い師範学校卒だ。その息子(親父)は子供時代、貧乏だったという。教員は安月給というのが当たり前だった。けれど、祖父は呑気に教職を勤め上げ、その分、老後だけは豊かだった。しかし世の中の風は変わり、今では避けたい職業になっているともいう。あまりニュース等を見ないように心掛けて生きている私でさえ最近の実態が目に飛び込んでくる。

まず、世間の様子ではYahoo!ニュースを見ると教員の待遇改善の文字がやたら目につく。教員不足もあるらしい。

現在、国家公務員として働いてみて思うのだが、確かに教員の使命は多くあり大切なものである。もちろん国家公務員も同じだが。

以前、ある方と語ったとき、「教師というのは仕事かね?」と聞かれたことがあり、ふとそのことを真剣に考えるようになった。

以前、「聖職」と言われた時代があるゆえ、そう聞かれたのだと思う。

世の中、金が全てになったが、案外、ご近所付き合いでのやり取りや、同僚との会話で「人間力」が大事な時がまだまだあるように思う。この「人間力」のある方が教員に向いている方に入ると考えていくとスッキリする。祖父の時代がそうであったように感じる。真剣に学校で子供に算数を教え、放課後以降には、時にはほろ酔いで帰ってくる。家庭訪問に行ったそうだ。これに対してヒステリーを起こす方はいない。だから成り立っていた。そこに、教員の待遇問題が政治化された。これはしょうがないと思う。戦後、日本は変わったからである。どう変わったかは知らない。

結果的に「聖職」ではなくなった。そういう意味では、先述の問いは「教師というのは仕事である。」が正しい。成果主義で、給与をもらうのが当たり前。三尺下がって師の影を踏まず・・・などというのはナンセンスになった。

幾分文脈が飛ぶが、言いたいことは、なりたいならやってみればいいということだ。最近のマーケティング至上主義なんか気にせず、実際にやるしか無いということをお伝えして終わりといたします。