養老孟司先生の講話に出てくる話で、今の若い人は「アリとキリギリス」の童話の要旨は「若い時に苦労すると過労死する」と思う方もいるらしいということを知った。
現在、ブラック企業などという言葉もあるくらいだが、結局のところ「精神力」の問題も多いようだ。
ゆとり教育で完全に厳しい教育はできなくなった。だから、教員は生徒の頭に触れたら処分される時代に突入中である。(もちろん保護者も通報される)したがって、ブラック企業と言われる会社は絶えない。
若い時に苦労するという定義は難しい。私はそう思う。ただ、年金のシステムのように「いざ」という時に助けてくれるシステムはありがたい。だから、「若い時に無理して実力を蓄え、蓄財しておく」というのがアリとキリギリスの趣旨だと思う。50歳くらいを過ぎた頃に、自分の福利厚生のシステムなどがきちんとしていればいいと思う。人間300歳と生きられる例はないのだから、二次関数の係数が負の時みたいに絶好調時期が過ぎたら、体力、能力、気力というものは下がるものだ。残念ながら仕方ない。三次関数の人生はない。
若い人が、うまい言葉に騙されず、やるべき時期にやるべきことをきちんとしてほしいと意味でのメッセージだ。